写真は、我が事務所でたいそう便利な除湿器です。
冬は暖房器具を使ったり、乾燥してはいけないと
ばかりにヤカンなどで加湿しますから、朝になる
と窓にべったりと結露が生じ、そのせいか、紙類
などが湿気てしまいます。
そこでこの除湿機のお出ましというわけで、これ
で少しは湿気を取り除こうという具合なんです。
よろしかったら、お使いになったらいかがでしょ
う。びっくりするほど水が溜まりますよ。
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私の小説・戦う住宅より~
彫刻家の決意~
正三は、舞子のような相棒との暮らしも悪くないと思った。
木下が過去にしでかした自分の彫刻への扱いに対する憤りが日を追うごとに崩れ始めるや、こんどは自分を助けてくれる人間が傍にいるという安堵感が清水のように湧き上がってきた。
そして、それが正三の体を次第に包み込んでいった。出会いとは不可思議なものだと思った。
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正三はその頃、同じ夢をよく見たと言い、私にこの夢の話をしてくれたが、それはこういうような夢だった・・・
ある日、深い森に入って行くと、数え切れないほどの色とりどりの垂れ幕のような薄い布が連なり、それは風にひらひらしながら山間をぬって、山の頂上の方までずっと続いている。
ここは日本なのか、もしや外国なのか・・・その繋がった布はどこかしら色彩画家の木下の絵のようにも見える。しばらくそういう風景に見とれていると、向こうの小道の方から数人の冠をかぶり、白袴で束帯を纏った神官が、ゆっくりした足取りでこちらにやってくる。
よくよく見ると小さな裸婦像の「夕月」を抱え、毛糸の帽子を被った木下に似た者がその中に混じっている。正三は思わずその神官に向かって、僕の「夕月」を返せと言うと、彼は黙ったまま次第に牧神のような風貌に変わり、いつしか下半身は美しい白馬になった。
それから、持っている先の細い、手元が曲がった木の杖で何やら指し示し、
「近いうちに君を助ける神が、東の方角から現れいづるであろう、・・・」と言った。
正三は驚いて、もう少し詳しくその話を聞こうと思い、牧神に膝を折って近づこうとしたが、その瞬間、牧神のような木下によく似た白馬も夕月も黒っぽい神官達も布の連なりも跡形もなくどこかに消え去ってしまった。
不思議なことに、舞子が現れたのはその夢の後だった。
つづく・・・
