信州の建築家ノート

まだ2月だというのに、今日はポカポカ陽気
です。
今シーズン、諏訪湖に氷が張ることはもはや
ないでしょうが、これからは日一日と暖かくなり、
季節はしだいに春に近づいて行くように感じます。

今日の諏訪湖には、このようなさざ波が立ってお
りました。


DSC01395.JPG


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私の小説・「戦う住宅」より~

    頑張れ!在来工務店


 そういえばアラビア半島にあるアラブ首長国連邦のドバイでは、最近になって、八百メートルを越えるピラミッド型超高層ビルが完成したという。こうなると、もはや建築が千メートルを超えるのは、時間の問題である。
 
 察するに、建築というのは類に漏れずそれぞれ勝手な都合で造られると思う。ドバイの雲の上にヌッと突き出すさまざまな形をした高層ビル群もその一つだ。

 それぞれの建物の目的や造る人間が異なれば、規模も風体も押し出しもてんでバラバラになるのが当たり前やも知れぬが、それにしても、こうも異なるものが出来るものかと我ながら驚くばかりだ。人間の個性もまた、かくありなんと思う次第である。

 果たして遠い未来において、人類はどこにどんなものを造るのであろう・・・

 地球砂漠に一夜の摩天楼ではないが、世界に席巻する石油成金パワーにあらずとも、巨大資本のエネルギーというのは、違わずしてこのように天空に向かって競って突き進みたがるものであろうか、土地活用やら有効需要やらを考えてみれば、やはり、可能な限り上に上に積み重ねるのが理に叶っているのであろう。

 だが、考えるにこういう急激で過剰とも言うべき投資はすぐに醒めやすいであろう、どんなバブルだろうが、それがはじけないとは思われない・・。

 私の浅はかな知識を持ってしても、一旦、景気が悪くなると地滑りのように負債が負債を呼び、逆スパイラルのような悪循環に陥るのではと考えてしまう・・・とまれ、こういう話は経済や金融の専門家に任せるべきであろう・・・

 仮にも外部からの資本や石油成金に限らずとも、建築を造り得た資本そのものが見限れば、一夜にして潮が引くかのごとく、建築はコントロールの担い手を失い、やがてはゴースト化に浸されるやもしれぬ。

 私としては、どうもそういう可能性を排除できない人間の部類に入るようで、人が寄りつかないゴースト化だけは困ると思っている。

  つづく・・・

 

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