きょうの最低気温は0度で、霜が降りました。
秋の紅葉もまた、日増しにそれぞれの装いを変化さ
せています。野山は紅葉の真っ盛り・・
写真の桂の葉も黄色に彩られ、晴天の秋空に映えて
います。

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私の小説・戦う住宅
「快適な家」より~
「不思議だ、彼は、最新のデジタル住宅と数百年前のアナログ城を平気で股にかけている。
それにしても時代の異なる二つの国の住みかをどうやって行き来してるのか、奥さんや家族は、このことを知ってるのか・・・そういえば、さっきの二匹の犬が、食堂のジュータンで寝そべっているが・・・この館に来たときからふるえが止まらないのはどうした訳か・・・
だだっ広い絢爛豪華な食堂には、飾りのような暖炉があるが、床暖房もヒーターもない、これじゃあ夏の住みかにはなるが、冬など寒くてやってられんだろうに・・・」
私は、そんな事を考えている裡、言いしれぬ不安に襲われ、
「私をここに招いてくれたのはいいが、ご馳走三昧で、一日中チェスの相手をしたり、聖者の天井画を首が痛くなるまで眺めていたんでは飽きる、それに時代が溯ってるから、戦争なんてものがあっても困るし・・・」などとブツブツ独り言をつぶやいている裡に眼が覚めた。
私は、現実に戻ったのだが、そこにはいつもの暮らしが横たわっていた。すり減ったタタミと脚が壊れかけたちゃぶ台、薄汚れた窓と穴の空いたカーテン・・・夢に出てきた二つの邸宅に較べて、自分の家の貧しいこと・・
それでもエアコンだけはまだ働いている、冬はすきま風が身に滲み、夏は寝苦しい。最近までは家内と、大学に通う長女と、高校に通う長男と次男の五人住まいだった。十年前に自分でプランを練ったが頭金が足りず、相変わらずの古びたアパート住まいに甘んじる。
年頃で感じやすい長女は、こんな環境に嫌気がさし、最近になって、
「この家はプライバシーも何もない運命共同体、もう付き合っていられない・・・私には私の生き方がある・・・」と言って、大学近くのアパートに引っ越した。
私には何も云える筈がなかった。私とて、ボヤっとしたり、物書きなどをする時は、アパートではなく近くの喫茶店に根を張るくらいなのだ。
つづく・・・