諏訪湖にコハクチョウが飛来しました。
さっそくカメラに収めた次第です。
きょうは湖面に薄氷が張っていました。
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私の小説「戦う住宅」より
改心
私は、満を持して人で膨らんだ街に分け入るのだが、たちまちのうちに祭の喧噪に飲み込まれ、群衆の間を飛び交う、「ソイヤソイヤ」のかけ声に我を忘れる。御輿を担いでいる訳でもないのに、あたかも花道を畝っているような錯覚に陥ってしまうのである。
熱気ではち切れる御輿連の後ろには、提灯をぶら下げ、小太鼓を打ち鳴らすなどの趣向をこらした小さな山車や、艶やかな淺草芸者衆の手古舞姿が連なる。御輿という主役の懐を固めるこういう祭りの錦絵の一つ一つが、とりもなおさず、日常のせちがらさを忘却させてくれるのに十分だが、私には、これらもまた欠かすことのできない神事と映っている。
谷村と私は、二十年前、この三社祭の折りにふらっと立ち寄った、「風来坊」という居酒屋で知り合った仲である。その店は、仲見世通りの裏小路にあり、祭りの勇者達は、ねじりはちまきや法被の装束そのままに、酒徳利とタバコの煙と男の体臭がごちゃ混ぜになった中で、余韻醒めやらぬ興奮を謳歌していた。
たまたま飴色のカウンターに隣席した谷村は、その時はさほど酔ってはいなかった。私に御輿担ぎの持論を熱っぽく語り、おおよそ十年来の家の建て替え話をしていたと記憶する。有難いことに、私は、それ以来ずっと今日まで、谷村から三社祭りのことや、ここいら辺の耳寄りな情報を流してもらっている。
つづく・・・
