信州の建築家と木質バイオマス発電
震災で発生した木くずなどは、燃やせば
火力発電に利用できる。
間伐材も同様だ。間伐を推し進めても
その不要な木材を利用しなければ意味が
ない、これこそ宝の持ち腐れだろう。
木材をチップにする工場とこれを有効に
燃やして火力発電が出来る施設を林間につ
くれば、脱原発に連関するエネルギー問題
の解決に糸口が見える。
林業の衰退からの反転があるとしたら、
チップ工場と発電所のリンクは十分に可能
であり、これをてこに国産材の流通が促進
されれば願ってもないことだ。
これからの日本のエネルギー政策におい
ては、間伐材を主原料にした木質バイオマ
ス発電は、避けて通れない課題である。
言いたいのは、林間に木質バイオマス発
電施設を可能にすれば、これに連動して国
産材の巻き返しが十分に起こりえるという
ことである。
あるいはこれを契機とした流通ルートの開
発促進が誘発されうるということである。
木質バイオマス発電を促進するには、ま
ずは森林の環境問題とエネルギー問題に対
する住民意識の充実が求められる。
だが、脱原発=代替エネルギーの確保こ
そが日本を救うということに誰しも異存は
なかろう。
我々建築家もエネルギーの確保という視
点で、眠っている間伐材の利用に目を向け、
国や自治体、住民とともに将来を語るべき
時を得ているのではないかと思っている。
